「もう限界…」家族介護で本当に多い悩み１５選と
その乗り越え方
家族介護における主な悩みの調査データをもとに悠.らいふがご家族様より伺った多くの声をまとめました。
これらの介護の悩みは、介護者の身体的・精神的な負担を増加させる要因となっています。
これから家族介護に携わる方も、今まさに家族の介護で悩まれている方もお読みいただきたい内容となっています。
介護は段階を経て、介護度（介助の度合い）が変化していきます。事前にどのような悩みが生じるのかを知っておくことも重要です。
本記事を読むことで、このような介護の悩みに直面する前に解決策や糸口を知っていただけます。
家族介護の悩み１５選
- コミュニケーションの問題
認知症や耳の聞こえによる意思疎通の困難や、感情的な衝突がストレスの原因となります。 - 排泄・食事・入浴の介助
排泄介助に対する抵抗感は多くの方が直面する悩みです。入浴介助では転倒のリスクや介助の難しさが悩みのタネとなります。食事では毎日の準備に加え、嚥下機能の低下により介助に時間がかかるなど介助者の負担となります。また介助を受ける側の拒否などが悩みに繋がるケースもあります。 - 精神的なストレス
介護の長期化や日々の生活の中で終わりの見えない状況が、介護者のうつ症状や不安感を引き起こすことがあります。介護の精神的なストレスは家族介護の大きな悩みと言えます。 - 時間的な制約
24時間体制の介護により、自分の時間が持てないことでストレスへと繋がります。 - 経済的な負担
介護用品の購入費や医療費への出費が嵩みます。働きながら介護をされている場合は、介護休暇などにより収入減少なども生じ、経済的な圧迫が生じます。 - 徘徊への対応
認知症による徘徊行動に対する見守りや安全確保が求められ、一時も目を離せないなどの対応が生じます。長期になるほどに介助者への精神的肉体的疲労が生じていきます。 - 介護者自身の健康問題
介護に対する肉体的な疲労感や休息の必要性が高まりますが、終わりのない介護による身体的な負担やストレスにより、介護者自身が健康を損なう危険性もあります。 - 家族との関係の悪化
介護方針や役割分担を巡る意見の相違が、家族間の摩擦を生むことがあります。 - 将来への不安
介護の長期化や環境の変化により、自身の老後に対する不安までも増大します。 - 専門知識の不足
適切な介護の方法や医療知識が不足していることで、介護の不安や負担の原因となります。 - 感情の葛藤
家族介護では、家族への愛情と義務感の間で揺れ動く感情が、介助者のストレスを増加させます。 - 介護者の社会的孤立
家族の介護に専念することで、これまでの友人関係や社会とのつながりが希薄になることがあります。 - 要介護者らしさを保つ難しさ
その人らしい人生を送れるよう、本人の意思に寄り添う姿勢が求められますが、こだわりなどが強いなど、時に介護者の負担となる場合があります。 - 介護者の仕事との両立の難しさ
仕事と介護の両立が困難となり、介護により離職に至るケースもあります。 - 介護サービスの選択や利用の難しさ
適切な介護サービスの選択や手続きが複雑で介護に直面したばかりに方には分からないことが多く、適切なサービスを必要なときに受けられないなどの問題が生じます。サービス利用までが複雑なため負担を感じてしまうこともあります。
家族介護に悩まないための解決策
第一に一人で介護を行わないことが重要です。
親やご家族が介護を必要となった場合、大切なご家族だからこそ自分が介護をしなくてはと全てを背負ってしまいがちです。
しかし、大切なご家族のためにも介護者自身の心と体の健康を守ることも大切です。
介護者が悩みストレスを抱えてしまっては適切な介護はできなくなってしまいます。
そうならないためにも地域の介護支援サービスや専門家への相談を積極的に活用することが大切なご家族へのより良い介護を続けていくためにも重要な鍵となります。
介護相談ができる窓口の種類
地域包括支援センター（ちいきほうかつしえんセンター）
介護保険の申請、在宅介護の相談、権利擁護、市区町村ごとに設置されており、介護保険の申請、在宅介護の相談、権利擁護、無料で相談可能です。介護の「総合相談窓口」として最初に相談をおすすめします。
市区町村の介護保険課（福祉課）
介護保険を使いたいときの事務的な手続きはここで要介護認定の申請、介護サービス利用の手続きが行えます。
医療機関（かかりつけ医・病院の医療相談室）
病気・認知症などの疑いがある場合は医療側からのスタートも重要です。医師が介護が必要かどうかの判断、認知症などの診断、紹介状の作成を行います。
認知症疾患医療センター・認知症カフェ
認知症の疑いや診断を受けた方とそのご家族が専門的な医療・介護相談を行えます。認知症の本人との接し方アドバイスも受けられます。
自費介護（介護保険外）サービス
介護保険を申請していない方も気軽に相談や介護が受けられるサービスがあります。介護保険を利用している方もスポットで利用できるため、困ったときに頼れるサービスとして知っておくと安心です。
自費介護サービスについて詳しくはこちらからの記事をお読みください。
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