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秋の寒暖差にご用心。高齢者が気をつけたい体調変化と日常ケア

秋の寒暖差に注意。高齢者が気をつけたい体調変化と日常ケア

10月に入り、朝晩は冷え込むこともありますが、日中は秋の気配も感じる過ごしやすい陽気になりましたね。

この時期は気温差が大きく、体がその変化にうまく対応できず体調を崩す方が増えます。
特に高齢者は、体温を調整する「自律神経」の働きが年齢とともに弱まるため、寒暖差の影響を強く受けやすいので季節の変わり目は注意が必要です。

この記事では、秋の寒暖差が高齢者の体にどのような影響を与えるのか、また日常生活の中でできる予防とケアについて詳しくご紹介します。


目次

■ 秋の「寒暖差疲労」とは?

寒暖差が7℃以上になると、体はその変化に対応しようと何度も体温を調整します。
このとき働くのが「自律神経」です。交感神経と副交感神経が頻繁に切り替わることで、体が疲弊し「寒暖差疲労」と呼ばれる状態に。

症状としては、
・倦怠感
・頭痛
・肩こり
・食欲不振
・不眠
などがあげられます。



また、寒いときに血管が収縮することで血圧が上がり、心臓や血管への負担も増えます。

高齢者は筋肉量が減り、体温を保ちにくいため、冷えを感じにくいまま体が冷えてしまうことも少なくありません。
このため「寒暖差疲労」は、単なる疲れではなく、血圧変動や免疫力低下など深刻な健康リスクへとつながることもあります。


■ 高齢者が注意したい体調変化3つ

① 血圧の変動

寒暖差によって血管が急に縮むと、血圧が一気に上昇します。
朝起きてすぐや、寒い脱衣所で服を脱ぐときなどに「ヒートショック」が起きる危険もあります。
また、血圧が大きく上下することで、頭痛・めまい・動悸といった症状を訴える方も多いです。

対策:
・朝起きてすぐの動作はゆっくりと
・室温は一定に保ち、脱衣所やトイレにも暖房を
・水分をこまめにとり、血流を保つ

夏は熱中症予防の観点からも水分補給を気に掛けますが、涼しくなったこの季節も引き続き水分補給はとても重要です。


② 免疫力の低下

寒暖差によるストレスは自律神経を乱し、免疫機能の働きを弱めます。
その結果、風邪や感染症にかかりやすくなったり、持病の症状が悪化したりすることも。

対策:
・睡眠を十分にとる(7時間前後が理想)
・たんぱく質とビタミンを意識した食事を
・ストレスを溜めないよう、笑顔や会話を増やす

今年の夏の猛暑は体への疲労が知らず知らずに蓄積しています。冬の感染症対策として、今から
十分な睡眠や休息を意識的に取り、体を休めることが大切です。
心の健康も免疫力と深く関わります。人との交流や外出など、心が温まる時間を意識的に作ることが大切です。


③ 夜間の冷えによる睡眠の質の低下

気温が下がる夜間は、寝具の調整が不十分だと体が冷え、眠りが浅くなります。
冷えによって脚がつったり、トイレが近くなったりといった不調も出やすくなります。

対策:
・パジャマは保温性のある綿素材を
・掛け布団の調整(夏布団にタオルケットや綿毛布など調整できるものを加えるのもおすすめです)
・寝室温度は20℃前後を目安に

就寝時は湿度も残る蒸し暑く感じる夜もありますが、朝方や真夜中に急に冷え込みがあることもあります。
その日の室温に合わせて寝具の調整を事前に行うことは重要です。


■ 寒暖差から身を守るための日常ケア

● 衣類での温度調整

一枚で調整するのではなく、「重ね着」が基本です。
カーディガンや薄手のジャケットを持ち歩き、外出先でもすぐに体温調整ができるようにしましょう。
寝具も夏用から秋冬用に切り替え、首・手首・足首を冷やさない工夫が大切です。

● 室温・湿度の管理

エアコンや暖房器具を「短時間でも上手に使う」ことがポイントです。
室温は20〜23℃、湿度は50〜60%を保つように心がけましょう。
乾燥が進むとウイルスが繁殖しやすくなるため、加湿器の使用も有効です。
この季節は気温がそこまで低くないことも多く、湿度を補うだけで快適に感じられることもあるため
加湿器を活用することをおすすめします。

● 食事と水分補給

身体を温める根菜類(にんじん・ごぼう・れんこん)や、血流を促すショウガ・ネギ類を取り入れましょう。
温かい味噌汁やスープは、手軽に水分と栄養を同時に補えます。
高齢者は喉の渇きを感じにくいため、1日1.2〜1.5ℓを目安にこまめに水分補給を行いましょう。

● 入浴時の注意

浴室と脱衣所の温度差が10℃以上になると、ヒートショックの危険が高まります。
入浴前に暖房をつけ、湯温は38〜40℃のぬるめに設定し、長時間の入浴は避けましょう。


■ ご家族・介助者ができるサポート

高齢のご家族がいる場合、朝晩の服装や室温のチェックを一緒に行うことで、体調変化を防ぐことができます。
また、「少し元気がない」「食欲がない」などの小さな変化にも早く気づくことが大切です。

悠.らいふでは、そんなご家族のサポートをお手伝いしています。
通院や買い物の付き添い、室内の環境調整、見守り訪問など、日常の中で気づきを持てる支援を行っています。
寒暖差が厳しい季節ほど、「少しの手助け」が安心と笑顔につながります。

📞 04-2909-9649


■ まとめ

秋の寒暖差は、体にとって見えないストレスです。
「なんとなくだるい」「朝起きるのがつらい」と感じるときは、身体が疲れているサインかもしれません。
その小さなサインを見逃さず、今から対策を行うことで寒い季節への体調管理へ繋がります。

衣服・室温・食事など、日々の小さな工夫で大きく体調が変わります。
そして、無理をせず「人の手を借りること」も大切なケアのひとつです。

私たち悠.らいふは、季節の変化に寄り添いながら、安心して過ごせる日常をサポートいたします。
どうぞこの秋も、心も体もあたたかくお過ごしください。

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