介護保険についてなんとなくわかっているようで、受けられるサービスについてや、申請の仕方、自分や家族は受けられるのかなどわからないことが沢山あると思います。
これから介護保険を検討しようとしている方へ向け、この記事を読めば介護保険について分かるようにまとめていますのでご活用いただければと思います。
1介護保険ってなに
- 介護保険利用開始するには
-
手続きが必要です。手続きにはおおよそ一ヶ月以上かかります。
介護保険の手続きからサービスを利用するまでの流れは以下にまとめました。ご自身やご家族に介護が必要になり、介護保険を使ってサービスを利用するには要介護(要支援)認定を受けることが必要です。
2介護保険申請の流れ
- ①市区町村の窓口で要介護または要支援認定の申請を行います
-
地域包括支援センター などで手続きを代行している場合があります。
手続きの際に必要な書類があります。必要書類は第一号被保険者と第二号被保険者では書類が異なり
第1号被保険者は「介護保険の被保険者証」、第2号被保険者は、「医療保険の被保険者証」が必要です。
- ②要介護認定の調査、判定が行われます
-
■認定調査・主治医意見書の作成
市区町村の職員などの認定調査員がご自宅を訪問し、心身の状況について本人やご家族から聞き取りなどの調査を行い ます。また、市区町村から直接、かかりつけ医の主治医に心身の状況に ついて意見書を作成してもらいます。意見書の依頼は市区町村から医師に直接依頼されます。
■介護度の判定
審査・判定 認定調査の結果と主治医の意見書をもとに、介護認定審査会で審査し、どの くらいの介護が必要か判定が行われます。要介護度は要介護1~5または要支援1、2のいずれかとなります。 また、第2号被保険者は、要介護(要支援)状態に該当し、その状態が「特定疾病 によって生じた場合に 認定されます。
③認定結果の通知がご自宅に届きます-
申請から 30 日以内に、市区町村から認定結果が通知されます。
- ④ケアプランの作成をケアマネージャーにお願いをします
-
要介護1~5と認定された方は、在宅で介護サービスを利用する場合、居宅介護支援事業者と契約し、その事業者のケ アマネジャーに依頼して、利用するサービスを決め、介護サービス計画 ( ケアプラン ) を作成してもらいます。
施設へ入 所を希望する場合は、希望する施設に直接申し込みます。
要支援1・2と認定された方は、地域包括支援センターで担当職員が介護予防サービス計画 ( 介護予防ケアプラン ) を作成します。
- ⑤サービスの利用開始
-
サービスを利用したい事業者に介護保険被保険者証と介護保険負担割合証を提示して、ケアプランに基づいた居宅サービス や施設サービスを利用します。ケアプランに基づいた利用者負担は、費用の1割〜3割です。
3介護保険で受けられるサービスってどんなもの?
- 訪問介護
-
訪問介護員(ホームヘルパー)が、入浴、排せつ、食事な どの介護や調理、洗濯、掃除等の家事を行うサービスです。
- 訪問看護
-
自宅で療養生活が送れるよう、看護師が医師の指示のもと で、健康チェック、療養上の世話などを行うサービスです。
- 福祉用具 貸与
-
日常生活や介護に役立つ福祉用具(車いす、ベッドなど) のレンタルができるサービスです。
- 通所介護 (デイサービス)
-
食事や入浴などの支援や、心身の機能を維持・向上するた めの機能訓練、口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供 します。
- 通所リハビリ テーション (デイケア)
-
施設や病院などにおいて、日常生活の自立を助けるために 理学療法士、作業療法士などがリハビリテーションを行
- 短期入所ショートステイ
-
施設などに短期間宿泊して、食事や入浴などの支援や、 心身の機能を維持・向上するための機能訓練の支援など を行うサービスです。家族の介護負担軽減を図ることが できます。
- 特別養護老人ホーム
-
常に介護が必要で、自宅では介護が困難な方が入所しま す。食事、入浴、排せつなどの介護を一体的に提供しま す。(※原則要介護3以上の方が対象)
- 小規模多機能型住宅介護施設
-
利用者の選択に応じて、施設への「通い」を中心に、短 期間の「宿泊」や利用者の自宅への「訪問」を組み合わ せて日常生活上の支援や機能訓練を行うサービスです。
- 定期巡回・随時対応型 訪問介護看護
-
定期的な巡回や随時通報への対応など、利用者の心身の 状況に応じて、24 時間 365 日必要なサービスを必要な タイミングで柔軟に提供するサービスです。訪問介護員 だけでなく看護師なども連携しているため、介護と看護 の一体的なサービス提供を受けることもできます。
4介護保険サービスで受けられないサービスはあるの?
散歩や趣味のための外出介助-
日常生活における最低限の援助のみが適応となり、趣味の援助などは受けられません。
- 介護保険認定を受けている方以外の家事や身の回りの援助
-
同居する家族の援助となる掃除、洗濯、買い物、清掃、布団干しなどは受けられません。
- 大掃除や家具の移動、修理など
-
日常清掃以外の掃除は行えません。エアコン清掃、洗車、タイヤ交換などは対象外です。
- 草むしりや庭木の剪定
-
庭の掃除などは介護保険では対象外となります。
- ペットの世話や散歩
-
介護保険はご本人以外のご家族のお世話は対象外となります。
- 入退院の送迎同行
-
通院時のみ介護タクシーが使える場合はありますが、入退院は保険外なります。